風便り

日常の出来事やなにげに思ったことなどを
気の向くままに書いたブログです。
 
『おくりびと』を観て来ました。
めちゃくちゃ良かったです!o(>_<)o

もう、ぼろぼろ泣きます、泣けます悲しい

少し笑いもあってね。
みんな素晴らしい演技で。
いい作品を観たなって大満足です。

ちょっとびっくりしたけど、
お客さんがおじさんおばさんから上の年代の方が
すごく多かった。


いろんな人が、いろんなことを思う映画だと思います。
シルフもいろんなことを考えさせられました。

納棺師のお仕事。
それはとても大変で、過酷で、偏見の塊で。。。

けれど、その人の人生の最期を飾り、
キレイな身体で安らかに旅立たせてくれる
それはそれは尊くて優しさに満ちたお仕事。



求人広告誤植により、なりゆきで納棺師の仕事をすることになってしまった
もっくんこと本木雅弘さん演じる主人公。

最初は嫌々、仕方なく。
愛する妻にも言えないような仕事。
後ろめたい仕事。

けれど、少しずつその仕事に対する思いが変化してゆく。
山崎努演じる社長の、見事な神聖なる儀式。
遺族からの心からの感謝の一言。


これは、とても大切で尊くて、優しさに包まれた仕事なのだ


ようやくそう思い始めた矢先、
仕事を知った友人の冷たい蔑み。
そして妻の、拒絶。。。

妻を演じる広末涼子ちゃん。
とても可愛らしい、夫思いのいい奥さん。

けれど、夫の仕事を知った彼女は猛反発する。
「恥ずかしい」
「一生の仕事に出来るの?」
「人に胸を張って言える?」

取り乱す彼女をなだめようと、触れたその瞬間、

「触らないでっ 汚らわしい!!」

凍る空気。


けがらわしい・・・・・・。


これをひどい一言だとは、シルフは思えなかった。
そう言ってしまった気持ち、わかってしまうから。

どこの誰とも知らない、
自分とまったく関係のない遺体。
仕事の内容を知らなければ、

「遺体を処理したその手で、自分に触れないで。」


悲しいけれど、シルフは理解できてしまった。
故人の尊厳を尊ぶ大切な仕事。
わかってはいるけれど、それが夫や彼氏の職だったら・・・。



話的には、最後はすべてうまくいきます。
自分の知っている人が亡くなり、
夫がその儀式を行う。

その神聖で、故人への優しい愛情に満ち溢れた空気に、
残された者の感謝の心に触れることで
恥ずべき事でも、汚らわしいことでもないのだと理解するから。


シルフは祖父母のお葬式の時に、
この映画のような儀式を見たことがありません。
もう納棺された状態でしか見たことがなかった。

一緒に住んでいたら
もしかしたらその手順からあるのかもしれないけれど。

この映画のようにおくってあげたいし、
おくられたいな・・・。
ホントに安らかに逝けそうだから。


火葬場のおじさんが言う一言にすごく胸打たれた。

「おくりだす時は、必ずこう言うんです。
 『またの』って」

また会おう。

なんてあたたかくて、優しい言葉なんでしょう。



山崎さんやもっくんの流れるような作法が本当に優美で、
その空気に心洗われるようでした拍手


本当に素晴らしい映画でした!






| シルフ | 映画 | 00:15 | comments(2) | - |

コメント
汚らわしいなんて普通思いませんよ・・・
| d | 2009/03/09 12:40 AM |

◆d様

そうなんですか。
私、普通じゃなかったんですね・・・。
自覚してませんでした(-_-;
| シルフ | 2009/03/11 12:33 AM |
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