必死に頑張る谷口くんを見ていると、
力が入ります
いよいよ、谷口くんがマウンドにあがりました!
そう。
谷口くんは、
フォークボールが投げれるようになっていたのです!
それも、すごい角度で落ちる素晴らしいフォークです
これには相手校も全く手が出ません。
次々三振に打ち取り、点を与えません。
けれど、フォークボールはものすごく腕に負担がかかります。
8回を抑えた谷口くんは、もう
フラフラ・・・・・・
東実の速球に慣れてきた墨谷陣はヒットを連発!
ノーアウトで1,2塁。
バッター・谷口くん!!
東実のバッテリーは谷口くんを敬遠しようとしていた。
そこへ、監督がタイムをかけ呼び寄せる。
「お前ら、敬遠するつもりじゃないだろうな?
お前にエースとしての誇りはあるのか!?
敵の1年生が真っ向から勝負をしてくるってゆーのに、
東実のエースは尻尾を巻いて逃げ出そうってーのか?」
監督の言葉に勝負を決めたバッテリー。
「エースの誇り」
それを胸に強く思うピッチャー。
一方、谷口くんも
『ここで打つのと打たないのとでは、
皆の士気に影響するからな・・・。
なんとしても、打たなくちゃ!!』
どちらも強い思いがあった。
いざ、勝負!
ファール。もう少しでHRのあたりのおしいファール。
これで、勝負はあった。
軍配は谷口くんに。
ファーボールを与えてしまう。
谷口くんの気迫に、敵ピッチャーは負けたのだ・・・・・・。
ノーアウト満塁。
キャプテンもヒットを放ち、遂に1点を返した
尚もノーアウト満塁!
そして、次のバッターに長打コースのあたり!
走者一掃になるはずが、思わぬアクシデントが・・・!
ホームベースを目の前に、谷口くんが倒れてしまった!!
それほどまでに、谷口くんの体力は尽きていたのだ。
後ろを走るキャプテンが駆け寄ろうとするが、
そこで、返球がありタッチアウト。
敵キャッチャーの「バックホーム!」の声に、
谷口くんも必死に手を伸ばしたが、届かずアウト。
そして、飛び出していたランナーもアウトで
トリプルプレーとなってしまった・・・。
谷口くんを背負い、ベンチへ戻るキャプテン。
今度こそ、棄権だろうと皆が思う。
真っ赤な夕日がグランドを染めている。
そのグランドに出てきた墨谷ナイン。
そこには、谷口くんの姿もある!
続投だ!
頑張れ谷口くん! 踏ん張れ谷口くん!
相変わらずフォークを打てない東実。
ここで東実監督は、
ファールで粘る作戦を言い渡すのです
疲れさせて自滅を狙う。
この監督は、正々堂々の勝負にこだわる人かと思いきや、
こんな姑息な手段を用いてきた。
しかーし!
『ここで粘られるわけにはいかない!』
谷口くんの勝利への思いは、そんなものでは崩せないのだ!
より一層、フォークに磨きをかけた!
「あいつ化け物か!」
相手打者の放った驚きの言葉に、
キャプテンは自らも驚きつつ、谷口くんの底力に改めて感心する。
次のバッターが
またひどくやらしい・・・!
今度は
バント作戦できた。
バントと見せかけ、谷口くんを前へ走らせておいて、打たない。
な、なんて卑怯なーーーーーー!
遂に、
限界か!?
谷口くんはマウンドに跪いてしまった・・・・・・
にやりと口の端で笑う東実監督・・・・・・。
どうなるんだっ!?